【資産運用における「リスク」とは?】~標準偏差で見るファンドの値動き~

1.リスク=危険」ではない?資産運用のリスクの本当の意味

投資信託やNISA、変額保険など、今や多くの人が資産運用に取り組んでいます。金融商品を選ぶときによく耳にするのが「リスク」という言葉ですが、「危険(danger)」というイメージで受け止めていませんか?

資産運用における「リスク」は「損する可能性」だけでなく「リターン(利益)がどれだけ変動するか」という値動きの幅=不確実性を意味します。

専門的にはこのブレの大きさを「標準偏差」という指標で表します。

2.標準偏差ってなに?簡単に言えば「平均からどれだけズレるか」

たとえば、ある外国株式のインデックスファンドで年間リターンの平均が「+7%」とします。ところが、毎年必ず7%ずつ増えるわけではありません。

ある年は+20%、ある年は-5%になることも。このブレを平均からどれだけ離れているかで測るのが「標準偏差」です。

  • 標準偏差が小さい=リターンが安定している(値動きが少ない)
  • 標準偏差が大きい=リターンにばらつきがある(値動きが大きい)

3.正規分布と標準偏差のグラフで見る「投資のブレ幅」

以下の図は、とある外国株式インデックスファンドの年間リターンが平均7%、標準偏差が15%だったと仮定したときの正規分布(ベルカーブ)です。

ここでのポイント:

  • 平均±1標準偏差は7%±15%なので-8%~+22%の範囲に約68.26%の確率で収まる
  • 平均±2標準偏差は7%±15%×2なので-23%~+37%の範囲に約95.44%の確率で収まる

このように、リスク(=標準偏差)を知ることで、「このファンドは1年後にどのくらい増減する可能性があるのか?」を確率的に把握できるのです。

4.投資信託の比較には「リターン」と「標準偏差」の両方を

たとえば次のように2つのファンドを比べたとします:

ファンド名 年間平均リターン 標準偏差(リスク)
ファンドA 6% 8%
ファンドB 7% 15%

このとき、単純にリターンが高いファンドBを選ぶのではなく、「どのくらいのブレを許容できるか?」を考えることが重要です。

5.まとめ:「リスク=ブレ幅」を知れば、怖くない!

投資は不確実性との付き合いです。しかし、リスクを「見える化」することで、あなた自身が納得して資産運用に取り組めるようになります。

  • 「リターンが高いけど、リスクも高い」
  • 「リターンは低めだけど、安定している」

このバランスを自分で判断できるようになれば、投資に対する不安も自然と薄れていくでしょう。

皆さんが安心して投資を続け、実りある未来を迎えられるよう、心から応援しています。

情報があふれる現代だからこそ、流されることなく、冷静に自分に合った投資信託を選ぶ目を養いたいものです。このコラムが、皆さんの理解を深める一助となれば幸いです。

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