【どうする新しいNISA?】

来年1月1日から「新しいNISA」が始まるのはなんとなく耳にしていることでしょう。

何が違うのかというと、現行のNISA制度では5年か20年の非課税保有期間が設けられていましたが、新NISAではこれを撤廃し、無期限で非課税となりました。

今までの「一般NISA」の年間投資枠は120万円、非課税保有限度額が600万円で非課税保有期間は5年。「つみたてNISA」の年間投資枠は40万円、非課税保有限度額が800万円で非課税保有期間は20年。

これのどちらか片方しか選べませんでした。

制度が1本化され、年間投資枠、非課税保有限度額も大幅に増大しました。非課税保有期間も無期限化されたわけです。

新しい制度と現行制度の違いは下図を参照ください。
(金融庁HP:新しいNISA : 金融庁 (fsa.go.jp) より抜粋)

◇新しい制度

◇現行制度

制度のポイントは以下のとおりです。
・非課税保有期間の無期限化
・口座開設期間の恒久化
・つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
・年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
・非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)

それでは、既に「一般NISA」や「つみたてNISA」をやっている人はどうしたらいいのでしょうか?

2024年以降は新規で投資ができないものの、2023年末までに投資したものに関しては現行の非課税期間でそのまま運用可能となっています。

今までNISAをやっていない方の中で、年明けから「新しいNISA」を始めようかと思っている人は、今のうちにNISA口座の開設をしておいた方がいいですよ。

現在NISAをすでに活用している人の場合、2024年には自動でそのまま新しいNISAが設定されますので特別な手続きは必要ありません。口座を持ってるけど実際に運用していない人も同様です。

この機会に金融機関を変更することも可能です。

NISA口座を開設する金融機関は、1年に1回に限り変更が可能です。また「一般NISA」と「つみたてNISA」の変更も1年に1回までとなっています。

金融機関やNISA口座の種類を変更する場合は、変更したい年の前年10月1日から翌年の9月30日までに手続きを完了しなければなりません。
例えば、2024年分のNISA口座を変更する場合、2023年10月1日〜2024年9月30日の間に変更手続きをする必要があります。2024年を迎えたあとでも変更手続きはできますが、2024年1月1日以降にNISA口座で商品を取引していないことが条件となります。

変更前のNISA口座で保有していた投資信託や株式などは、新しいNISA口座には移管されません。変更後も、引き続き同じ金融機関の口座で保有することになり、非課税期間が終了するまで売却益(譲渡益)や配当金、分配金が非課税となります。

現在既にNISA制度を活用している人は、今持っている商品を新しいNISA口座で運用できるわけではなく、今保持している商品を今の金融機関でそのまま非課税保有期間内で運用し続けるということになります。

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